個室 | にかぽの日記

個室

会社のオフィスが手狭になったので、広いところに移転をした。今日は新オフィスでの初日だった。


1フロアが何平米だったか忘れてしまったが、40人の社員が働くには快適な広さだ。新しいオフィスを眺めていて、まあ、あの会社がよくもここまで大きくなったものだなと感慨にふけってしまったよ。


私は生まれて初めてお誕生席に座ることになった。私はお誕生席を設けない主義なので、自分に机の配置が任されているのであれば、こういった配置はしないのだが、誰の意向かは不明だがこういう結果になった。


おかしなことに部の座席の並びまでもが誰かに決められていて、私の右前にプリシラちゃん、左前にピノコ、吾郎がプリシラちゃんの隣り、新人がピノコの隣りになっている。まあ、私が思ったとおりの並びだからいいけどさ。もうあと2名は、開発に引き抜かれてしまった。


お誕生席があると、私指図する人、君たち動く人っていうのが形に出てしまうんだよなぁ。お誕生席がない場合は、いっしょにチームで働いていて、たまたま私がリーダーなんだよっていう一体感がある。


で、実際にお誕生席に座ると、やはり自分が管理職だっていうことを意識させられる。そろそろ人を動かして仕事をするやり方に変えろという啓示なのかもしれない。


だが、この席になって、嬉しいこともある。席の後ろが壁になっていて、私が何をしているのか見られる心配がないのだ。と思っていたら、ピノコが平気で後ろを通り抜けるんだよね。私の後ろを通った方が広いからってのが理由のようだが、ふつう部長席の後ろは通らんだろうよ。


どうもこの人、私を家族扱いしており、遠慮がないんだよなぁ。だから、会社の人や客先からあの2人付き合っていると思われるんだよ。それに、客だろうが何だろうが、お気に入りの男性には仕事中でも会話の合間に口説き文句を挿入するし、酔っ払うと客先の役員までも口説きのターゲットに入れる。そのバイタリティは買うんだが、もう少し的を絞って活動してくれんかな。網で漁をするのではなく、一本釣りの方が好感持てるぞ。


ちょっと寂しい出来事もある。今回のオフィス移転で私を除く役員には個室が与えられた。そりゃぁさ、私には業務上個室は不要だというのは理解できるし、それゆえに個室くれとの主張はしないけど、個室には憧れるよなぁ。飲み会や食事会でも必ず個室を予約するしね。それとこれとは関係ないか。


個室をくれるんだったら、会社に残ってもいいなぁ・・・。なーんちゃって。さすがにそれはないな。