朝令暮改 | にかぽの日記

朝令暮改

「ピノコとの別れ」にはならないようだ。
4月から新規顧客を探すつもりだったが、そういう暇もないようだ。

新会社、といっても創立は1、2年前になるが、この新会社が今年1月に増資して資本金が1億円になった。さらに増資される予定で、資本金は3億円、2年後の上場を目指している。この新会社の設立時に資金提供したこともあって、今は役員になっている。資金提供といっても100万円程度だが、増資の際の株価で計算すると、すでに持ち株の評価額は2000万円だ。といっても、今は手持ち株を売ることはできないので、この金額にまったく意味はない。

この会社、簡単にいってしまうとIP電話の会社だ。私は適用業務システムの専門家なので、IP電話ははっきり言ってよくわからない。よくわからないのでこの会社の将来をまったく有望視していないのだが、増資に応じてくれるVCは後を絶たないとのことだ。何を期待しているんだろうね。

将来はよくわからないが、新しい会社ということで、社内の組織やシステムはまったくの白紙の状態だ。この会社に社内システムを導入するのが私の任務だ。社内システムといっても、ソフトウェアやハードウェアの意味の狭義のシステムではなく、組織や人、業務の流れを含めた広義の社内システムの構築である。白紙のキャンバスに好きな絵が描けるというのは面白い。

社内システムの構築を10月までに行うということなので、ピノコをのんびりとぬるま湯企業に置いておくわけには行かない。あのおばさんはああ見えても非常に優秀な人なのだということが、最近になってようやくわかった。ということで、4月から私同様今の客先から連れ戻すことにした。昨日の決意を今日翻す。間違いに気づいたときはすぐに訂正するのがよい。振り回される方はたまったもんじゃないだろうけど。

客先からは相当激しい抵抗が予想されるが、いつかは訪れることなのよ。俺らは別に大したやつらじゃないよ。代わりはいくらでもいるということに気づいてね。ずいぶんいい人たちに囲まれた楽しい職場なので別れは名残惜しいけど・・・。しくしく。