開発費削減 | にかぽの日記

開発費削減

システム構築費用は高い。

ここ1年間で雇った外部のプログラマー(PG)の月単価は50万円から100万円。50万円のPGはACCESSでのコーディングに限定したため単価が安かった。JAVAのPGとなると65万円は下らない。使用するプログラム言語やコーディング経験によって単価が変わるが、100万円のPGが一番優れているかというとそうでもなく、当たりはずれがある。PGの上のSEとなると、最低が月90万からになる。そういう自分はコンサルタント料として月250万も請求している。

彼らを雇用している会社が、仕事があるなしに関わらず彼らに支払っている給与や福利厚生の負担を考えると、仕方ないのかなと思う。しかしながら、彼らの成果物の価値の対価として考えると、素朴に高いと思う。WORDやEXCELが数万円で購入できるのに対し、100万円払ってこれかよと思う。

一企業専用のシステムを作るために製作費用を一社で負担するからこうなる。実は作っている内容はどの企業でも似たりよったりなのだが、自社専用のシステムを多かれ少なかれ企業は作る。なかなか既成品をそのまま使おうとはしない。人間はそれぞれ好みがあるからねえ。

国が法律などでルールを決めているものに人の好みの入り込む余地はあまりない。そのため、会計のシステムは市販品をそのまま利用するケースが比較的多いが、内部用の管理帳票などをカスタマイズしたがる。財務会計は法律で決められているが、国のルールの支配がない管理会計部分の機能を拡張したがる。人間はきっと何かを作るのが好きなんだろうねぇ。

どうやら何かを作ることはなかなか止められない。止めると自分が食えなくなるという事情もある。そこで、自分以外の人件費を削減すべく、単価の安いところを探す努力を絶えず行っている。中国の上海から月単価25万円、バングラディシュから月単価20万円のオファーを受けた。日本語で仕様提出しても問題ないと言うが、値段の安さは管理する側の手間が増える分で帳消しになると経験者からよく聞く。日本人同士でも仕様の内容は正しく伝わらないから、言葉や文化の異なる者同士では想像を絶するものがあるのだろうか。

私が思うに、一番大きな点は言葉や文化ではなく、同じ会社にいるかいないかにあるのではないかと思う。中国人ともインド人とも欧米人とも働いたことがあるが、言葉の壁や多少の文化の違いに確かに戸惑うこともあるが、仕事を一緒にやる上では総じて大きな問題はなかった(忘れているだけかもしれないが)。

同じ日本人でも会社が違うと仕事を行う上では言葉も文化も遅う。日本人同士だけにこの点を忘れがちだ。したがって、相変わらず仕様通りのシステムが出来上ってこない。国籍の異なる人同士の方が、言葉と文化のギャップを常に乗り超えようとする分、案外うまく行くかもしれない。今回試してみることにしているので、乞うご期待。